あらすじ
ある惑星に連れ去られた傭兵たちとプレデターとの壮絶サバイバル
ネタばれ
傭兵のロイスは気が付くと上空を落下していた。ギリギリのところでパラシュートを開き、ジャングルのような場所に着地するロイス。状況が理解できないロイスであったが、そこには同じような境遇の人々がいた。
メキシコの暗殺手段の一員クッチーロ、ロシアの特殊部隊隊員ニコライ、イスラエル国防軍女性スナイパーのイザベル、シエラレオネの兵士モンバサ、死刑囚のウォルター、医者のエドウィン、ヤクザのハンゾー。ロイスたちはひとまず一緒に行動する。
道中、ニコライは珍しい花を見つけ触ろうするが、エドウィンはそれを制止する。花は神経毒の液体を分泌しており、エドウィンは説明しながらメスで液体を採取。ニコライは礼を言う。
休憩中、ロイスはイザベルに、自分たちにはエドウィンを除いて殺しという共通点があることを話す。また、太陽の位置がおかしいことからここが地球ではないと考え始る。
歩き続けると、落とし穴などのトラップに遭遇。全員なんとかトラップを避け、仕掛けた人物の死体を発見する。そしてトラップは自分たちではなく、もっと大きな何かに仕掛けたものだと推察する。
見晴らしのいい場所にでた一行。空には地球からではみることができないような惑星があり、ここが地球ではないと確信する。
再び歩いていると、4足歩行の生き物が集団で襲ってきた。一行は迎え撃ち追い返すが、クッチ―ロの姿がない。クッチ―ロの声がする場所に行くと、クッチ―ロが背を向けうずくまっている。不審に思ったロイスが石を投げると、クッチ―ロの近くの地面でトラばさみのようなトラップが作動する。敵は先に捕まえたクッチ―ロを囮に、他の仲間をおびき出そうとしていたのだ。クッチ―ロを置いていくことにした一行。いつまでもうめき声をあげる彼を不憫に思ったイザベルは、ライフルで止めを刺す。しかしうめき声は止まない。実はクッチ―ロは既に息絶えており、声は敵が発していたものだった。恐怖を覚えたイザベルはその場を後にする。
敵の情報を知るため、先程襲ってきた生き物の痕跡を辿ることにした一行。着いた先で磔にされているエイリアンを発見する。急に暴れだしたエイリアンに気を取られていると、ロイスの姿がない。その時モンバサが攻撃を受けやられる。隠れて待ち構えていたロイスが反撃し、他のメンバーも交戦するも、敵のほうが強く一行は逃げ出す。
仲間を失ったものの、敵の情報を得たロイスたち。そしてイザベルはさらに詳しい情報をもっていた。敵の名前は「プレデター」。過去にアメリカの部隊が謎の敵に遭遇。敵は遮蔽機能を持ち人間の目では見えず、敵はこちらを熱感知してくる。部隊の唯一の生き残りは、体に泥を塗って熱センサーを回避し助かったという。その生き残りの話によるプレデターの造詣が先程交戦した敵に近いと言うイザベラ。そこでようやく敵が、自分たちを獲物として狩りを楽しむプレデターだということが分かる。
敵の正体が判明し、反撃に出ようとするロイス。エドウィンを囮に使うも失敗しするが、プレデターだと思っていた相手は、プレデターの装備をした人間の男性ノーランドであった。一行は彼の隠れ家に案内してもらう。
隠れ家に案内されたロイスたちは、ノーランドから更なる情報を得る。プレデターは2種類いて、狩りを行う大きくて強いタイプと、そうではない弱いタイプが存在する。狩りはこの星全域で定期的に行われていて、狩りの度に獲物が送り込まれてくる。プレデターは賢く、たまに獲物がプレデターを倒すとプレデターはそれを学習する。そしてプレデターは船でやってくる。
ロイスは船を奪うことを提案するが、ノーランドは誰も運転できないからと反対。逃げ隠れることを推奨する。しかしロイスは磔にされていた弱いプレデターに運転させようとしていた。
しばらくするとどこからか煙がたち、いつの間にかノーランドの姿がない。ノーランドはロイスたちを閉じ込め煙を送り込み、持ち物を奪うために殺そうとしていた。このままでは全滅してしまうと考えたロイスは、わざとプレデターをおびき寄せるために銃を使う。
ノーランドはやってきたプレデターにやられ、ロイスたちは逃げ出すがエドウィンがはぐれてしまう。プレデターに追い詰められるも、花の件を恩義に感じていたのかニコライが助けに現れる。エドウィンは逃げるもニコライは攻撃を受けてしまう。助からないと悟ったニコライは自爆し、プレデターの一匹を道連れにする。
ロイスたちは隠れ家から脱出するも、そこには他のプレデターが待ち構えており、ウォルターがビームで撃たれ倒れる。ロイスも撃たれそうになるが、ビームに撃たれたはずのウォルターがナイフでプレデターに攻撃し、ロイスたちを逃がす。実はウォルターは、隠れ家で見つけたプレデターの防具を服の下に身に着けており、ビームが効かなかったのだ。しかしプレデターの圧倒的な力を前にウォルターはやられてしまう。
逃げるロイスたちだったが、ハンゾーが足を止め、ロイスたちに先に行くよう促す。ロイスたちはハンゾーの意思を汲み取り先を急ぐ。ハンゾーは先程隠れ家から持ってきた日本刀を抜いて待ち構えていると、プレデターが遮蔽機能を解き姿を現す。好戦的なプレデターはハンゾーに合わせ、自らも装備している刀で戦うが、相打ちとなる。
走るロイスたちであったが、エドウィンがプレデターの仕掛けたトラップに引っかかり足を負傷する。イザベルは手を貸すが、ロイスは二人を置いていく。しかしイザベルとエドウィンはプレデターの仕掛けた網に引っかかり、二人とも捕まってしまう。
ロイスは磔にされていたプレデターのもとに到着。助ける代わりに船を操縦しろとジェスチャーで伝える。助けてもらったプレデターは約束通り、船を自動操縦で地球に向かうように設定する。しかしそこへ最後の敵の大型プレデターが。2匹のプレデターの戦いが始まり、その隙にロイスは船に向かう。助けてもらったプレデターは敗北。残った敵のプレデターは船が奪い取られたことに気づき、船を爆破する。
イザベルたちは深い穴に閉じ込められていた。するとエドウィンが花の神経毒が付いたメスでイザベルを攻撃する。実はエドウィンは殺人鬼で、殺しが普通のこの星に居心地の良さを感じていた。エドウィンが毒で動けなくなったイザベルに攻撃しようとしたとき、ロイスが現れる。ロイスは船に乗っていなかった。エドウィンはイザベルが動けなくなったのを、敵のせいだと嘘をつきごまかし、ロイスに自分たちを穴から引っ張り上げてもらう。隙を見てエドウィンがロイスの背後から攻撃しようとしたが、逆にロイスに攻撃される。ロイスはエドウィンの異常性を察していたのだ。
プレデターが戻るとまだ息のあるエドウィンを発見する。うつ伏せのエドウィンをひっくり返すと、大量の手榴弾が爆発しプレデターはダメージを受ける。ひるんだプレデターにロイスが追撃を加える。彼は身体に泥を塗って火を放ち、プレデターの熱センサーをかく乱させ戦いを進める。イザベルの狙撃による援護もあり、ロイスはプレデターを倒す。
夜が明け、生き残ったロイスとイザベルは空から降ってくるいくつものパラシュートを見ながら、次の戦いが始まることを予期する。二人は生きて脱出することを決意するのであった。
感想
この映画の見どころは、登場人物たちが役割がしっかりしてたり見せ場があったり、全員なにかしら活躍しているところです!
一番好きなキャラはウォルターですね。クライマックスであっけなくやられ、こういう役回りかと思った矢先、まさかの復活でプレデターに攻撃。しかも先に行けと言って仲間を逃がす。死ぬ間際も命乞いせず、たった数秒で株爆上げです(笑)。防具を付けていた伏線は、隠れ家で防具を触ってノーランドに怒られていたところですね。プレデターこそ倒していないものの、かなりかっこよかったです。
ハンゾーもかなりかっこよかったです。寡黙でほとんどセリフがないも、なんとなくロイスと息があっている感じや、プレデターを一人倒してしまうところなど、かなりおいしい役どころだったのではないでしょうか。刀の勝負にプレデターが乗ってくる演出もよかったですね。ジャングルで靴を脱ぐのは危ない気がしたのですが、外国人から見た日本のイメージなのでしょうか(笑)。
ニコライもプレデター1体を道連れにしましたし、後半まで残ってた組は見せ場満載でしたね。
前半でやられたクッチ―ロとモンバサは犬死に感ありましたが、モンバサは優れた洞察力や理解力でかなり有能だったと思いますし、クッチ―ロも恐怖演出に一役買ってたので、必要な役回りだったと思います。
最後の最後に殺人鬼だったと判明したエドウィン。ニコライに花のことを注意したり序盤はずっといい人に見えましたが、よく見るといくつか伏線が張られています。まず殺しという全員の共通点が当てはまっていなかったこと。エドウィンだけ例外かと思いきや、しっかり同じ共通点をもってましたね。このシーンで既にロイスはエドウィンを疑ってると思われます。次にクッチ―ロを置いていくシーン。みな躊躇する中、ロイスが動き出してすぐに動きだしたのがこのエドウィンでした。初見では気が付きませんでしたが、置いていこうと言いだしたウォルターより速いんですよね(笑)。あとはトラップに引っかかり助けを求めるときに、子供がいるんだと写真を見せたとき。この写真はニコライもので、子供がいるのは嘘です。自分の命がかかっていれば、これくらいの嘘はついても仕方ないかもしれませんが、そもそもこの写真を持っていること自体がおかしいですよね。盗み出したのかと思うとぞっとします。ただもしロイスとイザベルを殺したら、この星でどうやって生き残るつもりだったんでしょうか。プレデターと仲良くなれる自信があったという解釈でいいんですかね?
主人公とヒロインは言わずもがなですね。
初代プレデターの話が出たのも良かったですね。作中でイザベラが話していたのは初代プレデターの主人公シュワちゃんのことだと思われます。こういう演出はシリーズのファンはうれしいのではないのでしょうか。
ただプレデターシリーズを見たことがない人でも、話は分かるようになっていますし面白いと思いますので、是非ご覧ください。