ネタばれ
エヴァンはある部屋に侵入し、「もし、僕が最初に戻れたら彼女を救えるだろう」と置き手紙を書いていた。
エヴァンは少年時代、家庭環境に問題がある友達のケイリー、その兄のトミー、おとなしいレニーの4人でいることが多かった。またエヴァンは短期的に記憶を失うことが度々あり、医者の勧めでノートに日記をつけるようになる。身に覚えのない絵を書いたり、気が付くと家で包丁を握っていたりした。またケイリーの父親の地下室でケイリーと裸にさせられていたり、みんなで爆弾を近所の郵便受けに入れたり、トミーが自分の犬を殺した出来事も部分的に覚えていなかった。エヴァンの母親が医者に相談すると、父親に会えないことによるストレスが原因かもしれない言われ、父親に会わせることに。エヴァンの父親は精神病院に入院させられていた。父親と面会したエヴァンだったが、気が付くと父親に首を絞められており、周りの警備員たちに助けられる。
大学生になったエヴァンは記憶に関する研究を行っていた。数年間記憶を失わずに済んでいたエヴァンは、久しぶりにノートを読み返す。犬を殺された日の日記を読むと、いつの間にかエヴァンは当時の記憶を失った部分に戻っていた。気が付くと元の部屋に戻っていたが、あまりにもリアルだったためレニーに話を聞きに行くことに。エヴァンはレニーに話を確認し、さっきの現象が夢ではないと確信する。
エヴァンはノートを取り出し、次は爆弾を郵便受けに仕掛けた日の日記を読むと、再び記憶の中に。するとその家の母親と赤ちゃんが爆発に巻き込まれる。目を覚ますと、記憶の中で負った煙草の火傷の跡が残っていた。
エヴァンは母親とご飯を食べに行き、父親も記憶を取り戻そうとしていたのではないかと尋ねる。母親は父親はあることができたというが、それ以上教えてくれなかった。
エヴァンは次にケイリーを訪ねる。彼女は再開を喜んでいたが、エヴァンが昔の地下室での話を聞こうとすると、怒り出して帰ってしまう。昔の嫌な記憶を掘り起こされ、今の生活もうまくいっていないケイリーは命を絶ってしまう。
ノートを読み記憶に干渉すると現実にも影響が出ると仮説を立てたエヴァンは、ノートで地下室の記憶を呼び戻す。エヴァンはケイリーの父親に強い口調で、ケイリーに手出ししないように言う。
目が覚めると、そこはノートを読んでいた部屋ではなくなっていた。隣には死んだはずのケイリーがおり、エヴァンとケイリーが幸せに付き合っている世界になっていた。しかしトミーが父親からの虐待をケイリーの分も受けており、幸せそうなエヴァンを妬み、エヴァンに襲い掛かる。エヴァンは反撃しはずみでトミーを殺してしまう。刑務所行きとなり苦痛を味わうエヴァンは、記憶を書き換えるために、面会に来た母親からノートを渡してもらう。しかし刑務所を牛耳る他の囚人にノートを奪われてしまう。数ページノートを破いたものの、現状を変えるほどの出来事が書いている日記はなかった。そこで同室の囚人を仲間にするため、エヴァンは彼の前で破いたページを使い過去に戻る。絵を書いている日に戻ったエヴァンは囚人たちを殺す絵を書き、わざと怪我をする。目が覚めると、エヴァンの手には急に傷が現れ、同室の囚人はエヴァンを信じる。二人は協力してノートを取り返し、エヴァンは再び過去に戻る。そこはトミーが犬を殺す前であり、袋に犬が入れられていることが分かっていたエヴァンは、予めレニーに落ちていた刃物を救出用に渡す。その後エヴァンはトミーを説得し、トミーは犬を開放するが、レニーがトミーを渡された刃物で殺してしまう。
目が覚めると、大学で研究を行っていた時の部屋になっていた。精神病院に閉じ込められていたレニーを助けるために、エヴァンは父親と面会した記憶に戻る。そこで父親にアドバイスを受けようとしたが、父親は能力は危険だから使うなと忠告を受ける。大丈夫だというエヴァンを危険視した父親は、エヴァンの首を絞める。現実に戻り、アドバイスを得られなかったエヴァンはケイリーに会いに行く。ケイリーは娼婦になっており、エヴァンは現実を変えるため再び過去に行く。爆弾を設置した日に戻ったエヴァンは、赤ん坊たちが爆発に巻き込まれないようにするが、自身が爆発に巻き込まれてしまう。
現実に戻ると、爆発の影響でエヴァンの四肢はなくなっていた。さらにトミーは改心し、ケイリーはレニーと付き合っていた。エヴァンはケイリーと話をし、ケイリーは昔親が離婚する際、初恋のエヴァンの近くにいるために、母親ではなく嫌いな父親を選んだという。エヴァンはケイリーに思いを伝えるも、ケイリーの気持ちは既にレニーに向いていた。エヴァンは自殺を試みるも、トミーに助け出される。エヴァンはトミーに連れられ母親に会いに行くと、母親は肺がんで入院していた。エヴァンが怪我をしたストレスで煙草を吸いすぎたことが原因であった。トミーは再び現実を変える決意をし、レニーに手伝ってもらい過去に戻る。地下室に行く前に戻り、爆弾を壊そうと家で包丁を探すと母親に見つかってしまい、失敗する。次に地下室の記憶に戻り爆弾を壊そうとすると、ケイリーが爆破に巻き込まれる。
目を覚ますと、エヴァンは精神疾患で病院に入院していた。病院の先生にノートをもらおうとするが、ノートは存在しないといわれる。父親も存在しないアルバムを探していたという。そこでエヴァンは母親に昔のホームビデオを持ってきてもらう。夜になりビデオの見れる部屋に忍び込んだエヴァンは、置き手紙を残しビデオを再生する。過去に戻れたエヴァンは幼いケイリーに敢えてひどい言葉をかける。
目が覚めると、そばにはレニーが。ケイリーはトミーと母親の元へ行き、幸せに暮らしていたが、レニーはケイリーたちの存在を知らなかった。エヴァンはもう過去に干渉しないために、ノードやビデオを燃やしたのだった。数年後、エヴァンは町でケイリーとすれ違うも、2人はそのまま通り過ぎるのだった。
感想
有名なサスペンス映画のシリーズ第一作。過去に干渉して現実を変えるという話。少年時代の不可解な行動が、大人になった後の考えに基づくものだったのは面白いですね。ヒロインとは結ばれないものの、みな幸せになるためにヒロインとはあえて干渉しないというラストも良かったです。
この映画は別エンディングも用意されているそうなので、機会があれば見たいと思います。