バタフライ・エフェクト3 ネタばれ

ネタばれ

 

サムは過去に戻る能力を用いて、未解決事件の犯人を探し出し警察に貢献していた。サムは警察に自分のことを霊媒師と語っていたので、刑事のグレンは俺の嫁とのなれそめを透視してみろと冗談をいう。

サムは能力を使う際、安全のために妹のジェナに手伝ってもらっていた。ジェナは過去に火事に会った後遺症でうつ病であったが、助けに来たサムが手際が良すぎたことから、彼が隠し事をしていると感じていた。実はサムは過去に起きた火事でジェナを失っており、能力を用いてジェナを助ける代わりに両親を亡くしていた。

ある夜、サムのもとへ殺された元恋人レベッカの姉リズが訪ねに来る。彼女はレベッカを殺害した犯人ロニーが犯人ではない証拠を手に入れていた。警察で取り合ってもらえなかったリズは、真犯人捜しをサムに依頼しに来たのだった。しかしサムは彼女の依頼を断ってしまう。

またサムは能力に関するアドバイスを友人のゴールドバーグに受けていた。ゴールドバーグは能力を使う際、自分の過去を変えてはいけない、誰かの管理下で能力を行使することルールを大切にしていた。サムはそのルールのためリズの依頼を断っていた。しかしレベッカを忘れられないサムはリズの依頼を受けることにする。

サムはまず捕まっているロニーに話を聞きに行くが、ロニーはサムを真犯人だと考えており、取り合ってくれない。サムは仕方なく能力を用いて、レベッカが殺された現場にタイムスリップする。過去に戻ったサムはレベッカの家の前で当時のリズに会い、彼女に車の中で隠れておくように指示する。家の中に入ったサムはそこでレベッカの死体を発見する。サムがいない隙に、リズは後部座席に潜んでいた覆面の人物に殺されてしまう。

現在に戻ったサムは再びレベッカの事件を調べる。しかし以前とは違い、レベッカやリズは連続殺人事件の被害者となっており、全員で8人の女性が被害にあっていた。しかもサムは当時容疑者として疑われていた。サムは次に有名弁護士になっていたロニーに会いに行く。彼は無実を訴え、逆にサムを怪しんでいた。サムはゴールドバーグのところに相談に行く。彼は家でブランダンガというにおいを嗅ぐと気絶する花を、防犯代わりに育てていた。サムはゴールドバーグの助言に従い、自分の過去に干渉しないように、3番目の被害者アニータのところへタイムスリップする。

アニータのところでは結局犯人は現れず、現実に戻るとゴールドバーグが行方不明になっていた。しかもアニータの代わりにロニーが殺されており、アニータに話を聞きに行くも取り合ってもらえない。ジェナに話を聞きに行くと、ゴールドバーグはサムと連続殺人を結びつける証拠を提出しようとしていたという。彼女はもう能力を使わないようにサムに求めた。

その夜、バーの女性店員が連続殺人鬼に殺されてしまう。最後に女性と会ったサムは警察に疑いの目を向けられる。サムは真犯人を見つけようと能力を使い、彼女の死体が遺棄されていた車体工場に行き事件の痕跡を見つける。目が覚めたサムは次は直接車体工場に行くが、張り込んでいた警察たちに捕まってしまう。サムは釈放してもらうためにグレンに能力のことをすべて話す。グレンは奥さんとの馴れ初めも知っていたサムの話を信じ、サムを釈放する。サムがジェナの家に行くと、彼女の姿はなくブランダンガの花束が置いてあった。ゴールドバーグを怪しんだサムは再び車体工場へ行く。

サムは車体工場で怪我をして倒れているゴールドバーグを見つける。彼も被害者だと知ったサムは助けを呼ぼうとするが、トラばさみに引っかかる。そこに殺人鬼が迫ってくるが、サムだと確認すると覆面を脱いで助けによって来る。その人物はジェナであった。ジェナは兄のサムに恋心を抱いており、彼と恋仲になる人物を能力を使って予め殺していたのだった。仕返しにロニーも陥れ、そのことに気が付いたゴールドバーグも黙らせようとしていた。ジェナの異常性を知ったサムは、その場で能力を使う。火事の日に戻ったサムは、今度はジェナを助けない選択を取ったのだった。

気が付くと、サムはリズと結婚していた。娘も生まれており、名前をジェナと名付けていた。レベッカはロニーと結婚しており両親も健在、ゴールドバーグも元気に生きていた。しかし人知れず人形を燃やすジェナは、死んだジェナを彷彿とさせるのであった。

 

感想

バタフライエフェクトシリーズの三作目。一作目や二作目との関連はありません。

今回のタイムスリップは場所と時間が分かればできるようになっており、本人が当時その場にいなくても大丈夫なようです。しかし事件発生前の現場に行き、犯行現場を捕えられず、逆にどんどんサムが疑われてしまうのは、もう少しどうにかできなかったのかと思ってしまいますね。もう少し現場から離れて観察するとかだめだったんでしょうか。

殺人描写が必要以上に痛々しかったり、正直途中まではB級映画感が強かったです。しかし、真犯人が最後まで読めなかったところや、落ちの今後の展開を想像させるところは面白いと思いました。途中ジェナが仕事に行くシーンは、一瞬サムの奥さんになった世界線なのかと錯覚しましたが、あれはジェナの願望が漏れ出ているという伏線だったのかもしれません。個人的にサム自身が犯人かと予想していたので、見事に騙されました。

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