あらすじ
スペインのバルセロナ。パン屋の2階に下宿する、カンフーの達人トーマス(ジャッキー・チェン)といとこのデヴィッド(ユン・ピョウ)は、街の公園広場に移動販売車”スパルタン号”を停めファーストフード店を営んでいた。そんな2人のもとにある日、怪しい男たちに追われる謎の美女シルヴィア(ローラ・フォルネル)が助けを求めて逃げ込んでくる。友人のヘボ探偵モビー(サモ・ハン・キンポー)の手を借り、実はシルビアが伯爵の娘で、彼女の遺産を狙う伯爵の弟が一味の黒幕だと知ったトーマスたち。だが度重なる激しい襲撃に、ついにシルヴィアがさらわれてしまう。3人は彼女を助けるため、最強の戦闘集団と壮絶な肉弾戦を繰り広げる。
ネタばれ
スペインのバルセロナで、トーマスとデヴィッドは移動販売車”スパルタン号”でファーストフード店を営んでいた。普段から鍛えている二人は、町のゴロツキを簡単に倒すほどの実力だった。
ある日二人は精神病院に入院しているデヴィットの父親のもとを訪れる。父は病院内で付き合っているグロリアを紹介するが、2人はその娘のシルヴィアに目を奪われる。後日、2人は娼婦の姿のシルヴィアを見かける。客の財布を盗んだ彼女は、彼らに助けを求め匿ってもらうが、次の朝には2人のお金と隣人の車を盗みいなくなっていた。
一方、探偵のモビーは依頼人からグロリアを探してほしいと頼まれていた。モビーが車を走らせていると、車に乗ったシルヴィアに衝突されてしまう。シルヴィアは新人の名刺を渡してその場をやり過ごし、モビーの財布を盗んで去ってくが、すぐに財布がないことに気が付いたモビーは、彼女を追う。するとシルヴィアが男たちに襲われており、モビーは体を張って彼女を逃がす。
トーマスとデヴィッドはモビーから仕事を手伝って欲しいと頼まれるが、それを断る。その後偶然シルヴィアと再会し、彼女も移動販売の仕事を手伝うことになる。そんな中、モビーは仕事中のシルヴィアを見かけ、彼女に依頼人に会ってもらうように頼むも断られる。しかしシルヴィアはかつての男たちに攫われてしまい、モビーはトーマスとデヴィッドと彼女を助け、移動販売車で逃走する。一度は逃げ切り部屋に戻るも、すぐに追手がやってくる。トーマスとデヴィッドは一度は迎え撃とうとするも、男たちの中に強い人物が2人おり、再び逃げることに。モビーの機転もあり、なんとか追手たちを巻くのであった。
彼らは依頼主に事情を聴きに行くことに。依頼主は実はとある亡くなった伯爵の執事で、伯爵はシルヴィアの父親であった。伯爵は弟のモンデールではなく、グロリアとシルヴィアに遺産を残していたため、モンデールがシルヴィアのもとへ部下を送り込み、連れ去ろうとしていた。
事情を知った一行は、精神病院に行きグロリアを保護するも、モンデールの部下たちがグロリアとシルヴィアを連れ去ってしまう。
3人はモンデールの屋敷へ乗り込む。部下たちを蹴散らすと、トーマスとデヴィッドはかつての強い部下とそれぞれ一騎打ちに。モビーはモンデールと剣術対決を行う。戦いに勝利したトーマスとデヴィッドはモビーのもとへ駆けつけ、3人でモンデールを制圧するのであった。
数日後、シルヴィアはトーマスとデヴィッドと共に働くことに。モビーも順調に探偵業を続けているのでした。
感想
バルセロナで撮影を行ったこの作品。見どころはなんといってもラストのジャッキーとベニー・ユキーデの対決ですね。個人的にこの戦いはジャッキー映画におけるベストバウトTOP3には入ると思います!ジャッキーもさることながら、本物の格闘家であるベニーユキーデの切れのある動きは目が離せません。
ユン・ピョウもアクロバティックな動き満載です。2階から飛び降りてお尻で着地するシーンは、地味ながらも中々まねできない芸当ですね。最後の戦いでは、ジャッキーとの差別を図るためか、逃げ回って翻弄するといった戦い方だったので、もう少し正面から戦ってくれても良かったかなと思いました。
サモハンキンポーもかっこよかったです。特に終盤の1刀から2刀流になって戦いを優勢に進める演出は良かったです。この3人が共演している映画はどれも面白いですね!