ハプニング ネタばれ

あらすじ

ミツバチがアメリカからいなくなり、突然人々が自殺を始めた。髪留めで自らの首を刺す女性、工事現場で次々と飛び降りる作業員たち。果たしてこの行動の原因は何なのか?テロか、放射能汚染か、環境汚染か。

ネタばれ

NYの公園で2人の女性がベンチで話している。その1人が遠くの悲鳴を聞くが、周りは特に気にする様子もない。また悲鳴が聞こえると、次は周りの人が全員立ち止まっている。女性がもう1人に話しかけるが、話しかけられた女性は髪留めを自分の首に突き刺す。また建設現場で作業員たちが話していると、上から別の作業員が落ちてくる。彼らは慌てて駆け寄るが、その直後次々と作業員が自ら飛び降りて来るのであった。

その頃、高校教師のエリオットは授業でミツバチ失踪事件を題材にし、自然の驚異を訴える。すると教師全員が呼び出され、公園で毒ガスによるテロがあったと聞かされる。症状の第1段階は言語の喪失、第2段階で方向感覚の喪失、第3段階死に至るとのこと。生徒たちを帰宅させることになり、エリオットは数学教師の友人ジュリアンから家族一緒に避難しないかと誘われる。

家ではエリオットの妻アルマがニュースを見ていた。今回の毒ガスは人々を自殺に追いやるものだという。帰宅したエリオットは、アルマと共に駅に向かう。ジュリアンは既に幼い娘のジェスと一緒で、奥さんは遅れて次の電車に乗ることに。4人は電車に乗り込む。別の公園では警官が拳銃自殺をし、人々は後を追うように、次々に拳銃を拾って自らの頭部を打ち抜いていた。

電車に乗っていた4人だったが、到着予定外の駅で電車が停車する。エリオットが車掌たちに分けを聞くと、誰とも連絡が取れないとのこと。乗客は仕方なく四角のレストランで待機することに。隣の女性客の携帯には彼女の妹からの動画が送られてきており、動物園の飼育員が自らライオンに襲われに行っていた。店のテレビで被害が拡大していることを知るも、停電が発生。慌てた客たちは皆車で逃げ出す。車を持たないエリオットたちは、植物園を営む夫婦の車に乗せてもらえることに。しかしジュリアンは連絡の取れない妻を心配しており、ジェスをエリオット達に託し、別の車に乗せてもらい妻を探しに行ってしまう。

一旦植物園に寄ったエリオット達。植物園の旦那は、今回の毒ガスは植物が出す化学物質だと考察する。一方ジュリアンたちは、道中大勢の人が首を吊っているのを目撃する。慌てて窓の隙間を防ぐも、布製の天井に穴が空いていた。車は一旦停止し、そのまま猛スピードで木に衝突する。ジュリアンは車から降りると、ガラスの破片で手首を切り始めるのであった。

車を走らせるエリオット達は、道の先で多くの死体を発見する。道を引き返すも、交差点でそれぞれの方向から車が向かってくる。車での逃げ場所がなくなってしまい、その場で大勢が立ち往生する。結局、一行は2班に分かれて歩いて避難することに。エリオット達は植物園の夫婦と別れることになる。2班は別々の方向をしばらく歩いていたが、夫婦のグループの前方で例の異変が発生。そのうち銃を取り出した軍人を見て、夫婦は死を悟る。銃声を聞いたエリオットたち。エリオットは向こうが被害にあい、こちらがまだ安全なのは人数が少ないからだと考察する。皆はさらに少数のグループに分かれ逃げる。そのためか風が止んでもエリオット達は何も異常がなかった。

エリオットはアルマとジェスの他に、流れで少し大きな少年たち2人と行動することに。その間も遠方で大人数で行動するグループが症状を発生させていた。5人はたまたま見つけた民家に助けを求めることに。しかし住人は取り合ってくれない。エリオットは諦めようとするが、少年たちは苛立ってドア蹴ったり窓をガタガタさせてり威嚇する。すると中からショットガンが顔を覗かせ、2人は撃ち殺される。

次に見つけた民家では老女が1人で暮らしており、3人は迎え入れてもらう。彼女は事件のことを知らず、また厳格な性格であった。翌朝、エリオットが目覚めると誰もいない。家の中を歩き回っていると、老女に見つかり泥棒目的だと勘違いされ、出ていくように言われてしまう。エリオットは誤解を解こうと外に出た彼女を追いかけると、彼女の様子がおかしいことに気が付く。症状が発生したと気づいたエリオットはすぐに家の中へ。しかし老女は頭突きで窓ガラスを割り始め、エリオットはさらに部屋の奥へ避難する。エリオットはその部屋で姿の見えないアルマたちの声を聞く。アルマたちは離れで遊んでおり、そこから管を通して会話することができた。少人数なら安全だという仮説ももはや成り立たなくなってしまい、死を覚悟するエリオットとアルマ。最期は一緒に傍にいたいと思い、3人は外で会う。しかし何も起こらず、異常な現象は既に収束していたのであった。

後日、ジェスはエリオット達と暮らすことに。ジェスは写真のジュリアン夫婦に挨拶をして学校に向かう。ニュースでは学者が、この現象は植物の人間に対する警告だと主張していた。そんなニュースを見ていたアルマは、妊娠検査薬の陽性反応を見て喜び、幸せな面持ちでエリオットを迎えるのであった。

その頃、フランスでは再び同じような現象が起きようとしていた・・・

 

感想

シャマラン監督のサスペンス映画。人々が様々な方法で自ら命を絶つ様子は、どのシーンも恐怖感を与えられます。

エリオットが植物が大勢のグループを狙ってから、少数を狙って攻撃するという説がありましたが、終盤は1人でいるおばあちゃんも被害にあっていました。個人的な解釈では、あれはエリオットの仮説が間違っていたのではなく、植物が猛威を振るい、ピーク時は1人でいる人間にも攻撃するということだと思っています。

またミツバチ失踪事件という、実際に起きた現象をもとにしています。これは現在でも原因不明のため、実際にこういうことが起きたり、ここまではなくても植物が人間に有害な物質を与えたりとかが起きるかもしれないと考えると、さらに恐怖心を煽られます。

あと個人的に最後のアルマの幸せそうな様子は癒されます(笑)。それも含めてすごく好きな映画です。

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