ヴィレッジ ネタばれ

あらすじ

深い森に囲まれた数十人が自給自足で暮らす小さな村その村には決して森に入ってはならないという古くからの「掟」があり、村人は森に住むという「怪物」を恐れ、境界線を守って暮らしていた。「掟」を守る限り、森に住む「怪物」が村の平和を破ることはなかったからである。しかし、ダニエルという少年の死を境に、村に異変が次々と起こり始める。

ネタばれ

ある小さな村で、幼い子供の葬儀が行われていた。墓標には1890‐1897と刻まれていた。

村の盲目の女性アイヴィーは村の人々と自給自足で平和な生活を送っていた。しかし村の周りの森には怪物が住んでおり、森に入ってはいけない、怪物を呼び寄せる赤い入りは赤い色を消すといった掟が存在していた。そんな中、村で皮を剥がれた動物の死体が発見される。翌朝もまた発見され、村人は不安を覚える。

また青年ルシアスは村の外へ出たいと願うが、年長者たちによって止められる。そこでルシアスは反発からか、森に入り赤い花を取ってくる。その夜、村に怪物が現れる。村人は無事であったが、家の扉には赤いバツ印が記されていた。怪物はルシアスが森に入ったことへ対しての警告を行っていた。

後日、アイヴィーはルシアスと結婚の約束をする。しかしアイヴィーを慕っていた知的障害のあるノアは、ルシアスを刺してしまう。ルシアスは一命を取り留めるも重態。村には治療薬はなく、彼女は村の外へ薬を取りに行く決心をする。年長者たちはそれを特別に許可し、アイヴィーにある秘密を打ち明ける。

アイヴィーはお供を連れて森に入るが、お供は怪物を恐れ帰ってしまう。しかし彼女は、怪物は作り物だということを年長者たちに聞かされていた。しかし歩いていると、いないはずの怪物に遭遇してしまう。アイヴィーは怪物に襲われるも、うまく大きな穴に誘導して怪物を落として退治する。その頃、村ではノアが怪物の衣装とともにいなくなっていた。怪物の正体はノアであった。彼は穴の中で絶命する。

アイヴィーが歩き続けると、高い壁にぶつかる。壁を乗り越えるとそこは舗装された道路があり、車で巡回中の警備員が。警備員は時代錯誤な彼女を見て怪しみますが、話をするうちに状況を飲み込む。実は村は今の年長者たちが作ったもので、時代は1897年ではなく現代であった。彼らは過去に町で犯罪に巻き込まれ大切な人を失っており、自分たちの理想郷を作ろうとしていた。そこで森の周りに壁を築き、外界に隔絶された村を作ったのであった。村は保護区に指定されており、壁の周りを守る仕事をしていた警備員はアイヴィーが村の人間だと理解する。彼女は目が見えないので、周りの世界は理解できないまま、薬をもらいルシアスのもとへ帰るのであった。

感想

シャマラン監督の作品。ずっと先の読めない展開が続いて面白いです。特に怪物は存在しないと判明したのにも関わらず、怪物が現れるシーンは驚きました。村で起こった不審な出来事は、大人のやっていたものと、ノアがやっていたことが混ざっていたんですね。

また大人たちは村の秘密を守り続けていくという終わり方でしたが、いつかは破綻するであろうといった空気をどことなく感じました。

ずっと不穏な空気が漂う映画でしたが、雰囲気や演出含めて面白かったです。

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