ストーリー
ネタばれ
会社員のサムはセールスマンの傍ら、シェフを目指していた。ある日、サムは会社の研修旅行で他の社員とバスに乗っていた。バスが大きな橋に差し掛かると、工事と風の影響で橋が倒壊し始める。次々と仲間が死んでいき、最後にはサムも死んでしまう。
気が付くと、サムは橋が倒壊する前のバスの中にいた。現実でも夢と同じ筋書きを辿っていると気づいたサムは、皆に橋が落ちると忠告し、恋人のモリ―を連れてバスを降りる。友人のピーター、キャンディス、ネイサン、オリヴィア、アイザック、部長のデニスも共にバスを降りると、橋が倒壊。バスを降りていた8人は奇跡的に助かるが、ほかの社員や多くの人は亡くなってしまう。サムは事故を予知したことをFBIのジムに疑われるが、証拠がないため解放される。
後日、社員の追悼式に出席したサムたちの前に謎の男が現れ、死は欺けないとサムたちに忠告する。
数日後、ピーターは恋人のキャンディスが器械体操の練習を見学していた。しかしキャンディスは平行棒の練習中に着地に失敗し、全身の骨が折れ死んでしまう。またマッサージに行ったアイザックは、店内の火事から逃げようとして、頭に像が落ちて亡くなる。
サムたちの前に追悼式の時の男が再び現れる。彼は検視官で、以前にも大事故の生存者たちが次々と亡くなったことがあるという。さらに、死の運命からは逃れられないが、誰かが身代わりになればその人の人生を生きられると告げる。サムは予知夢でモリ―だけは生き残っていたことを思い出すが、ピーターはなぜキャンディスが死んでモリ―だけは生き残るのかと憤る。
その後、オリヴィアがレーシック手術中に機械の故障で目を負傷し、そのままビルから落下して死亡する。サムは予知夢を思い出し、予知夢で死んだ順番通りに現実でも仲間が死んでいることに気が付く。
次に死ぬ順番に当たるネイサンは、そりの合わない作業員のロイを工場で事故に見せかけ殺害する。ロイの寿命を得たネイサンは生き残り、その次に死ぬ順番に当たるデニスは、飛んできたスパナが頭部にめり込み死亡する。
その夜、サムは料理店でバイトをし、以前から打診されていたパリでの料理修行をすることを店長に告げる。その後、彼は閉店後の店でモリ―をディナーに招待するが、そこにピーターがやってくる。ピーターは死ぬ運命にないモリ―を逆恨みし、彼女を殺して彼女の寿命を手に入れようとしていた。ピーターは拳銃をモリ―に向かって発砲するが、サムが邪魔をし、サムとモリ―は店の奥に逃げ込む。
ピーターはサムを銃で殴り気絶させ、モリ―を探す。モリ―は隠れていたが、彼女の前にジムが現れる。彼は店の前に張り込んでおり、銃声を聞き駆け付けたのだが、ピーターによって銃で撃たれ殺されてしまう。ピーターはジムの寿命を得たが、目撃者のモリ―を殺そうとする。しかし目が覚めたサムがモリ―を守るためにピーターを殺害し、サムはジムの寿命を得たのであった。
2週間後、サムはモリ―とパリ行きの飛行機180便に乗っていた。しかし離陸前に学生が予知夢を見て降りたことを知り、サムは飛行機が墜落する運命にあることを知る。しかしどうすることもできず、飛行機は爆発する。モリ―は外に放り出され、サムは炎に包まれるのであった。
その日、ネイサンはロイの追悼パーティーに出席していた。しかし他の作業員から、ロイは病気でいつ死んでもおかしくなかったことを聞かされる。すると爆発した飛行機の車輪がネイサンのもとへ落ちてくるのであった。
感想
ファイナルデスティネーションのシリーズ第5作目。毎作、大事故を予知夢で生き延びた主人公たちが、死の運命に逆らえずめちゃくちゃな死に方をするというパターンですが、今回は他人を殺せば寿命を奪えるという新設定が加わりました。この設定によって。もしかしたら主人公たちが生き残れるかも・・・?と期待しながら見ることができました。裏切られましたが(笑)。
このシリーズは主人公たちがどんな死に方をするのかを楽しむ(?)映画ですが、今作も例外ではありません。「あっさり系」は予想するのは困難ですが、「じっくり系」は頑張れば予想できるかもしれません(笑)。キャンディスは死神が仕掛けた罠を回避しまくりで、シンプルな死に方でしたね(笑)。アイザックも割と頑張っており、伏線無視の死に方だったので、この二人は予想が難しかったかもしれません。オリヴィアの目がレーザー光線で焼けるのは予想はできましたが、個人的にシリーズで一番痛々しい死に方です。一生レーシック手術受けられません(笑)。
ラストが1作目の冒頭の飛行機事故に繋がっているのは驚きました。実は舞台は2000年でしたが、よく見るといくつか伏線が張られています。例えば、体操大会の優勝垂れ幕が1994年であったり、アイザックがガラケーを使っているなど、この映画が公開された2011年にはやや古い時代背景であること分かります。序盤から出ていたサムのパリ行きの話も、180便に乗ることの伏線でした。また2~4の主人公は新聞記事などで1作目の180便の事故から生き残るヒントを得ていましたが、それもありませんでした。毎作話題に上がる180便の話が上がらないというのが、逆に怪しいポイントといえるかもしれません。
また今作はデニスが社員の名前を憶えていなかったり、アイザックは女好きが祟って痛い目にあったりなど、いくつか笑える箇所があったのも良かったです。特にアイザックは良いキャラしてました(笑)。
ピーター役はトム・クルーズ風イケメンのマイルズ・フィッシャー。彼は音楽活動もしているようで、今作の宣伝PVも作っており、メインキャストがみな登場しています。そこでもPOPな感じで全員理不尽な死に方をしていて、今作が好きな人は面白いと思います(笑)。是非一度見てみてください。
PVはこちら
橋の崩壊シーンもかなり迫力があって良かったです。ストーリーも含めシリーズで一番好きな作品ですが、グロテスクなシーン満載なので、見るときは注意してください!