ストーリー
ネタばれ
ある日、慌てた様子の女性が、周りの心配をよそに、女性は車を発進させる。その夜、彼女は海岸で父親に電話で感謝の言葉を残すが、翌朝無残な姿で発見される。
ジェイは恋人のヒューと映画を見に行くことに。上映前に2人は周りの人の誰に入れ替わりたいかを言い合うが、ヒューはジェイには見えない人の話をする。ジェイに見えないと分かったヒューは気分が悪いと言い、2人は劇場を出ることに。
後日、ジェイとヒューはヒューの車の中で肉体関係を持つ。その後ヒューが豹変し、ジェイの口を塞いで彼女を眠らせる。
目覚めたジェイは廃墟で車椅子に縛られていた。傍にいたヒューは彼女に謝り、乱暴する気はなくあるものを見せたいという。ヒューは自分が感染したなにかを、先程車内でジェイに移したという。「それ」は様々な人に姿を変えて追いかけてくるという。すると2人は遠くから裸の女性の姿をした「それ」がやってくるのを目にする。「それ」は動きは遅いが頭は良いという。ヒューはジェイが死ぬと「それ」が自分に戻ってくるから、誰かと寝て感染させるようにいう。ヒューは「それ」がギリギリまで近づいてきたところで、ジェイを連れて車で逃げる。ヒューはジェイを彼女の家の前に置いていくと、そのまま行方をくらませてしまう。ジェイは警察を呼ぶが、ヒューは偽名を使っており見つからなかった。
後日、ジェイが学校で授業を受けていると、窓の外で真っすぐ自分に向かってくる老婆に気が付く。彼女は教室から出るも、老婆は追ってくる。ジェイは老婆に話しかけるが反応はなく、周囲の人間は老婆の存在を認知できていない様子。ジェイはそのまま妹のケリーや友人のポールがいるバイト先まで逃げるのであった。
その夜、ジェイは家にポールと友人のヤラを呼び、皆で泊まることに。1階にいたジェイとポールだったが、突然窓が割られる。ポールが見に行くも誰もおらず、2階のケリーを起こしに行く。しかしジェイが確認しに行くと、家の中に裸の女性が現れ、ジェイは2階の部屋に逃げる。ジェイはポールとケリーを部屋に居れるが、ヤラが部屋に入るタイミングで男が入って来たため、ジェイは窓から逃げ出し、近くの公園へ。追いかけてきたポールたちや、騒ぎに気付いた向かいに住むグレッグもやって来て、5人はグレッグの車でヒューの家に向かう。ヒューの家で彼の写真を見つけ、彼の高校を特定。そこでヒューの実家と彼の本名がジェフだと言うことを知る。
ジェフの家に行った5人は彼から話を聞く。ジェフはバーで出会った一夜限りの女性に「それ」を移され、まだ「それ」を見ることができるという。ジェイが死ねばまた自分が狙わるため、ジェフは他の人に移せと再びアドバイスするが、グレッグたちは信用しない。その後5人はグレッグの父親の別荘に向かう。
5人は別荘の海岸に居たが、グレッグがトイレに行ったタイミングでヤラの姿をした「それ」に襲われる。ポールは「それ」を椅子で殴りつけるが、強い力で吹き飛ばされてしまい、ジェイは別荘にあった銃で応戦するが、「それ」は撃たれてもすぐに起き上がって追いかけて来る。ジェイは1人で車に乗り込み逃げ出すが、運転を誤り事故に遭う。ジェイは気が付くと病院におり、その夜、病院のベットでグレッグと肉体関係を持つ。しかしグレッグの周りで異変は起きず、別荘での現象を見ていなかった彼は、「それ」の話を未だに信じていなかった。
ある晩、ジェイは家の窓から、何者かがグレッグの家の窓を割り侵入するのを目撃する。ジェイはすぐグレッグの家に入るが、彼の部屋の前ではグレッグの母親の姿をした「それ」が扉をノックしていた。ジェイはグレッグに危険を知らせるが、彼は扉を開けて殺されてしまう。車で逃げ出したジェイは海岸にたどり着き、たまたま見つけた男たちのほうへ自ら向かっていく。その後、彼女は涙を流しながら車で帰宅するのであった。
後日、ポールの提案で4人はプールに向かうことに。ジェイは行きの車内から裸でこちらに来る男性を見つけ、ターゲットが再び自分になったことを知る。プールについた4人は「それ」を感電死させるために準備をし、ジェイはプールの真ん中で「それ」を待つことに。数時間後、「それ」が現れるが、「それ」はプールには入らず、ジェイに向かって辺りの物を投げつける。ケリーが被せた布を目印にポールが「それ」を拳銃で狙撃し、「それ」はプールに落ちる。プールから出ようとするジェイを「それ」が邪魔するが、ポールが再び狙撃し、「それ」は大量の血を流すのであった。
その後ジェイはポールと肉体関係を持ち、ポールは娼婦たちのいる場所へ車を走らせる。後日、2人が手を繋いで歩く後ろを、何者かがついてくるのであった。
感想
タイトルの通り、得体の知れない何かが近づいてくるという内容。結局追いかけて来るものの正体は何だったのでしょうか。会話の中で、子供から大人になることや、「死」について話すシーンがありましたが、もしかしたら生死に関することを表現したかったのかもしれません。
意外だったのは、感染してない人が「それ」に触れるということ。てっきり感染者しか存在を確認できないのかと思いきや、椅子で殴れたり、銃もしっかり当たってましたね。よく見ると、「それ」が追いかけるときは普通の人に当たらないよう動いています。あと「それ」が物を投げているのも意外でした。人知を超えたものでも、流石に罠が張られていると分かっているプールにわざわざ入りたくなかったんでしょうか(笑)。「それ」の特徴が明確になってくると怖さが薄れますね。
また「それ」は頭がよくて、誰にでも化けるという設定がありましたが、思いのほか知り合いに化けていませんでした。ヤラやグレッグの母親に変装はしましたが、かなりシンプルにターゲットに近づいています。もう少し巧妙にターゲットに近づくことを期待していていたので、ちょっと残念でした。もしかすると、知り合いに化けるかもしれないと観客に思わせること自体が、ドキドキさせる演出だったのかも知れません(笑)。
1つ気になったのは、海岸やプールなど水にまつわるシーンが多かったことです。あまりストーリーに関りがなかったように思うのですが何か意味があったのでしょうか。ジェイ役の女優さんはカイトボーディングの選手だそうで、彼女の魅力を引き出すためかとも思いましたが、それにしても多用しすぎな気がします。予算削減で撮影場所少ないだけだったりして・・・
設定は結構好きで、落ちも良かったと思います。ただ個人的にはこの設定を活かして、途中をもっと怖くしても良かったかなと思います。そういう意味ではホラー映画が苦手な人でももしかしたら見れるかもせれません。怖いというより、不気味という感情になる映画でした。