ヘッドハント ネタばれ

ストーリー

オフィスに監禁され、手足を机に繋がれた男女六人。その前に、脱獄してきたという男レッドマンが現れ、自分に連続殺人犯の濡れ衣を着せた真犯人を探し出せと迫る。捜査資料を読み漁り、パソコンを駆使して六人が再捜査する中、真犯人の存在が浮かび上がる。

ネタばれ

ストリッパーのアナベルは会社の面接で落選続き。ある企業の面接に行った際、エレベーターに乗ろうとすると、中には女社長の死体と斧を持ったレッドマンが立っていた。レッドマンは企業家連続殺人事件の犯人として終身刑となり、ランズデール病院に入院する。しかしレッドマンは病院から逃走し、逃走先で火事に遭い死亡する。
ある日、アナベルは自宅にいると侵入者に拉致される。目を覚ますと椅子に縛られており、目の前には机とパソコンが。他にもアナベルが目撃した事件の関係者がおり、刑事のエドワード、弁護士のルディ、目撃者のウィリアム、協力者で自称霊能力者のシーナ、1か月行方不明だった検事のガイ、合わせて6人の男女が同じ状況で拘束されていた。
皆が状況を理解しようとする中、ガイだけは以前から拘束されているらしく、パソコンで作業を始める。するとそこへ死んだはずのレッドマンが現れる。彼はアナベルたちにトイレや食事の回数などの規則を伝え、法律マニュアルをタイピングするように指示する。まるで会社のように規則や仕事内容などを伝えると、レッドマンは自らを上司と名乗り隣の部屋に入っていく。
異様な空気の中、皆はひとまず作業を始める。しばらくするとレッドマンが食事を運び、皆に休むように言う。しかしガイが勝手に食事を始めたので、レッドマンは彼から食事を取り上げる。それに反抗したガイは思わず鉛筆をレッドマンの足に刺してしまう。レッドマンは怯むことなく、ガイに警告を与えるという。レッドマンは左手の手袋を外すと、左手がナイフになっており、ガイの額に傷を付ける。ガイは既に4回の警告を受けており、5回目の警告を受けたガイはそのまま首を刺され殺されてしまう。
その後アナベルはレッドマンに連れられトイレに向かう。5分以内と言われたアナベルは、トイレ内で人が通れそうなダクトを発見する。ダクトの格子のねじを取ろうとするが、5分を過ぎてしまう。レッドマンにダクトのことは気づかれなかったものの、時間を過ぎた罰として彼女は警告を受けてしまう。他の人も順番にレッドマン監視のもとトイレに向かう。
翌朝、アナベルはレッドマンのいる別室に連れていかれる。レッドマンは自分は犯人ではない、真犯人を見つけろとアナベルに指示する。他の者も同じ指示を受け、その日から皆は与えられた資料を基に真犯人探しを始める。
すると別室からレッドマンがマーカスと呼ぶ声が。マーカスは判事で彼は数か月行方不明だった。彼もまた違う部屋で拘束されていた。アナベルはレッドマンはマーカスに病院措置にしてもらった恩があるのに、なぜ拘束するのかと疑問を持つが、ランズデール病院の医者ランズデールは、非合法な薬や外科手術で人格を変えてしまうという。その影響でレッドマンは痛みを感じず、理不尽な監禁をしていると推測する。またエドワードがレッドマンは死を偽装したことに気が付く。レッドマンは火災現場で自分の左腕だけを切り落とし、DNA鑑定をごまかしていたのであった。
時間厳守や仕事の遅さで警告を受けていくアナベルたち。ついにシーナが5回目の警告を受け、目をくり抜かれ殺されてしまう。またエドワードが、レッドマンのアリバイを証明する陳述書を破棄していたことを白状する。それがレッドマンに聞かれてしまい、エドワードは別室のマーカスがいる部屋で、足を切断されて殺される。そしてついにアナベルはトイレの格子のねじを外しきる。
その夜、アナベルはトイレ時間外にレッドマンにトイレに行かせてほしいと願い出る。レッドマンはそれを聞き入れ、彼女をトイレに連れていく。アナベルはトイレに入ると格子を外したダクトから脱出を図る。たどり着いた先にはエドワード達の死体が。そこはマーカスが監禁されている部屋だった。アナベルに気が付いたマーカスは、彼女にメスを取ってもらい自殺を試みる。しかし力が入らないマーカス。そこにアナベルを追ってきたレッドマンが彼女を殺そうとするが、誤ってマーカスを殺してしまう。レッドマンは彼を苦しめるために生かそうとしていた。アナベルはエドワードの足でレッドマンを殴り、彼を気絶させる。鍵を奪ったアナベルはウィリアムとルディを開放する。
ルディは電話で警察を呼び、その間アナベルとウィリアムは別室の部屋に棚を置き、レッドマンが起きるまでの時間を稼ぐ。3人は武器になりそうな文房具を取って逃げるも、意識を取り戻したレッドマンが追いかけて来る。エレベーターを待っている間、ルディが犠牲になる。その隙にアナベルとウィリアムはエレベーターに乗り込むも、アナベルは息切れしているウィリアムを見て記憶がよみがえり、彼が真犯人だと気が付く。それを察したウィリアムは、アナベルの首にカッターナイフを刺す。止めを刺そうとしたウィリアムだったが、レッドマンが落としたルディが降ってきて、ウィリアムは倒れる。アナベルは逃げ出すが、ウィリアムはすぐに起きあがり、アナベルを探しながら犯行を白状する。
ウィリアムが女社長がエレベーターで1人の時を狙って殺したつもりが、レッドマンもエレベーターに乗り合わせていた。ウィリアムはとっさの判断で凶器の斧をレッドマンに渡して逃げ、何食わぬ顔でアナベルの傍で目撃者の振りをしていた。
アナベルは話に夢中なウィリアムを後ろから攻撃し外へ逃げると、そこには通報を受けた警察が駆け付けていた。アナベルは保護されるが、ウィリアムとレッドマンは行方をくらませる。
アナベルは事件のことを本にして出版していた。出版記念イベント当日の夜、代理人ラムゼイが家に迎えに来るが、その後ろにいたウィリアムがラムゼイを殺し入ってくる。彼はアナベルを殺そうとするが、アナベルは抵抗し外に逃げる。アナベルは外にいた人に助けを求めるが、それはレッドマンだった。レッドマンは追いかけてきたウィリアムを殺すと、アナベルの仕事ぶりを褒め、ランズデールを探しに行くのであった。
アナベルはそのまま血だらけの服装でトークイベントに出席。ウィリアムの頭を差し出し、彼が真犯人だと告げるのであった。

感想

オフィスが舞台のシチュエーションスリラー。設定に惹かれて観てしまいました!

この映画は真犯人探しよりも、残酷な描写がメインの作品に感じました。痛々しいシーンは多々でてきますが、ウィリアムが真犯人と気づく描写は脈絡がなかった気がします。そもそも捕まった人々は役割が違うにもかかわらず、ウィリアムだけが目撃者という役割がヒロインと被っていることから、彼が真犯人だということは予想しやすかったです。このことからあまり推理に重きを置いていなかったのではないかと思います。

むしろアナベルが解放された後の展開のほうが個人的には好きです。冤罪で捕まっていたレッドマンが真犯人に報復して、ヒロインを褒めるところは、かっこよくすら感じました。落ちも良かったですね。

全体的にシリアスなムードで話が展開していきますが、設定が非現実的過ぎて、1週回って可笑しくなってきます(笑)。B級映画感が強いですが、グロテスクな描写が大丈夫であればそれなりに楽しめると思います。

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