ストーリー
ネタばれ
夜の海。2組のカップルがクルージングを楽しんでいると突如サメに襲われる。4人は海に落ち、食べられそうになるが、サメを追ってきたカーターが銛を打ちサメを捕獲する。実はサメは海上にあるアクアティカ研究所から逃げ出したもので、職員のカーターが捕まえにやってきたのであった。この件で研究所の科学者のスーザンは社長のラッセルに呼び出され、投資を打ち切ると宣告される。研究所ではサメの脳細胞を用いたアルツハイマーの治療薬の開発を行っており、スーザンは48時間以内に成果を出すと告げ、投資の打ち切りを待ってもらう。
後日、研究所の視察にラッセルが訪れる。週末の研究所では最低限の人員が待機していた。カーターとスーザンの他には、スコッグズ、ジャン、彼女の恋人のジム、料理人のプリーチャー、通信係のブレンダ。彼らは実験用に第一世代の2匹と第二世代の1匹の合わせて3匹サメを飼育していた。実験によってサメが賢くなっていることを危惧し、カーターはスーザンに警告するが、スーザンは実験を決行する。
その夜、実験のためにカーターが第2世代のサメを海中で捕獲し、地下の実験室に持ち込む。サメの脳細胞を摘出しアルツハイマーの治療薬を作る実験を行うスーザン達。実験は成功するが、直後にサメが暴れだしジムが腕を食べられてしまう。カーターはサメを殺そうとするが、スーザンはせっかく育てたサメを失うまいと、サメを逃がしてしまう。救急ヘリを呼び、担架に固定したジムを搬送しようと吊り上げるが、嵐の中引き上げがうまくいかない。ヘリから宙づり状態のジムは海中のサメに捕まり、ヘリごと引きずられる。そのままヘリが管制室に衝突し、ブレンダが爆発に巻き込まれ死亡する。またジムはサメによって実験室の窓ガラスに叩きつけられ、実験室には海水が流れ込み皆その場を避難するのであった。
実験室から出たカーター、スーザン、スコッグズ、ジャン、ラッセルであったが、研究所に閉じ込められてしまう。普通では考えられない行動をするサメに疑問を持ったラッセルは、スーザンを問い詰める。スーザンは皆に黙って、ハーバード盟約を破りサメに遺伝子操作を施し、その結果サメは人間並の知能を手に入れていた。一行は地下3階の潜水艇で逃げようとするが、潜水艇は壊れて使えなくなっていた。
一方、地下1階のキッチンに1人でいたプリーチャーであったが、水が腰の高さまで入り込んでいた。そこにサメが1匹侵入してくる。プリーチャーはキッチンのオーブンに逃げ込むが、サメが外から攻撃してくる。プリーチャーはオーブンの上部から脱出し、それに気づかないサメ目掛けて火のついたライターを投げ爆発を起こし、サメを1匹倒すのであった。
カーターたちは潜水艇で口論になるが、ラッセルが皆に協力するよう説得する。しかし直後にサメが現れ、ラッセルは食べられてしまう。
残された一行は作業梯子で上に行くことに。登っているとその部屋にも海水が流れ込み、サメが入ってくる。上を目指す一行だったが、建物が崩れ始め梯子が外れてしまい、ジャンが落下する。カーターが助け出そうとするが、ジャンはサメに食べられてしまう。梯子が外れたことで上がれなくなるが、そこにプリーチャーが現れ皆を救出し、地下一階に避難する。
その後、階段部分の海水を排出するために、海水が流れ込んだ実験室の機器を操作することに。カーターとスコッグズが実験室に行くが、そこにあらわれたサメがスコッグズを食べ、機器を壊してしまう。また待機していたスーザンは実験のデータを回収しようと自室に向かうが、部屋にサメが現れる。スーザンはまだ水につかっていない机の上に逃げ、ブレーカーの配線を水につけサメを感電死させる。しかしデータも壊れてしまうのであった。
残された3人は、泳いで海上に上がることに。消火器を囮にするも、プリーチャーがサメに噛みつかれる。プリーチャーは噛まれた状態で、持っていた十字架でサメの目を攻撃。サメが怯んでプリーチャーを離した隙に、カーターが彼を救出する。
海上に上がり難を逃れた3人。プリーチャーは足を怪我した影響で気を失っていた。また研究所を取り囲む柵が沈み、サメは今にも逃げ出しそうであった。カーターはサメの本当の目的がカーターたちを襲うことではなく、柵外の海に逃げるためであり、そのため自分たちを利用して施設を沈めさせていたと気が付く。カーターとスーザンはサメを殺すことを決意する。
カーターはサメに火薬の入ったモリを打ち込もうとするが、距離があり届かない。スーザンは自分が囮になるために海に飛び込むが、サメに食べられてしまう。スーザンを助け出そうと海に入ったカーターもサメに狙われるが、カーターは攻撃をかわし、サメの背中にしがみつく。そこに目を覚ましたプリーチャーがサメにモリを打ち込む。カーターが離れサメが柵の外に出て行ったところで、プリーチャーはモリを起爆させ、サメは爆死する。サメを倒し生き残った2人のもとには、助けがやってくるのであった。
感想
サメとの戦いを描いた怪物パニック。昨今のサメ映画では滅茶苦茶な設定が多いですが、この映画はちゃんとしてます(笑)。
個人的に一番印象的なのは、最後まで生き残ったメンバーの意外性。こういう映画ではだれが生き残るかを考えるのも楽しみの1つですが、ヒロインを差し置いて、死亡フラグ立てまくりのプリーチャーが生き残るのは予想できませんでした(笑)。ヒロインのスーザンは自業自得なので死んでも仕方ないですが、プリーチャーは最後の1匹を仕留めてカーターと生き残り、しっかりスーザンの代わりにヒロインを務めてました(笑)。またサミュエル・L・ジャクソン演じるラッセルは冷静に皆をまとめるなどして活躍したり、建物の構造に詳しいスコッグズも避難経路を色々提案したりなど活躍するなど、魅力的なキャラクターが多かったです。それもあって生き残りを予想するのは困難でしたね(笑)。
またサメ映画の代表格ジョーズをオマージュしたシーンが多々あるそうで、いずれ見てみたいと思います。