パルプ・フィクション ネタばれ

ストーリー

強盗カップルのパンプキンとハニー・バニー、さえないギャングのビンセントとジュールス、ギャングのボスのセクシーな若妻・ミア、八百長試合を持ち掛けられたボクサー・ブッチ、一見無関係な彼らの運命は複雑に絡みあい、やがてひとつにつながっていく。

ネタばれ

とあるレストラン。強盗常習犯カップルのパンプキンとハニーバニーは、客として食事をしながら会話をしていた。するとパンプキンがこの場で強盗をすることを提案し、ハニーバニーも賛成。2人は銃を取り出し、レストランを乗っ取るのであった。

ギャングのビンセントとジュールスは、タレ込み屋のマーヴィンの情報をもとに、組織の裏切り者の部屋へ向かう。部屋にはマーヴィンの他に、裏切り者のブレットとロジャーがいた。ブレットたちはビンセントたちのボスであるマーセルスからアタッシュケースを盗んでいた。ビンセントとジュールスはアタッシュケースを取り戻し、制裁にブレットとロジャーを銃で撃ち殺すのであった。

 

・ビンセント・ベガとマーセルス・ウォレスの妻

ボクサーのブッチは、マーセルスに八百長試合を持ち掛けられていた。ブッチはこれを承諾。金を受け取り、次の試合で負けることを約束する。そこへビンセントとジュールスがアタッシュケースを届けにやってくるのであった。

翌日、ビンセントは麻薬の売人ランスからヘロインを購入する。その夜、マーセルスの命令で、ビンセントはマーセルスの妻ミアの相手をすることに。ミアはビンセントを連れ、食事に行く。その後家に帰ると、ミアはビンセントがトイレに行っている間に、彼の持っていたコカインを摂取してしまう。泡を吹いて倒れた彼女を見つけたビンセントは、彼女を連れ急いでランスの家へ向かう。ランスはアドレナリンを用意し、ビンセントがミアの心臓に注射することに。ランス達が見守る中、ビンセントは注射を行い、ミアは無事意識を取り戻す。ビンセントはミアを送り届け、2人はこの事を内緒にすることを約束するのであった。

 

・金時計

ブッチは幼少期に戦争で父を亡くし、形見の金時計を大事にしていた。

ブッチは負ける予定だった八百長試合に勝利し、そのまま逃亡する。マーセルスは怒り、部下に彼を追うように指示する。ブッチは恋人のファビアンが待つ潜伏先へ。彼は最初からマーセルスを裏切るつもりで、ファビアンに潜伏先に荷物を持ってきてもらっていた。

翌朝、ブッチは金時計がないことに気が付く。ファビアンが荷物に入れ忘れており、ブッチは家まで車で金時計を取りに帰ることに。家に着いたブッチは金時計を回収するが、台所にマシンガンがあることに気が付く。マシンガンを手に取ると、トイレを流す音が。トイレから出てきたのは追手のビンセントであった。ブッチはそのままマーセルスを撃ち殺し、家を後にする。

金時計を回収し、上機嫌に車を運転するブッチ。しかし信号待ちのとき、偶然信号を歩いていたマーセルスと目が合う。ブッチはマーセルスを轢き逃げようとするが、自分も他の車に衝突されてしまう。マーセルスはふらふらになりながらブッチを追い、同じくふらふらな状態なブッチは質屋に逃げ込む。ブッチはマーセルスを待ち伏せし殴りつけるが、店主のメイナードに銃で殴られ意識を失う。マーセルスは、メイナードがゼッドに電話を掛けているのを聞き、そのまま意識を失う。

ブッチとマーセルスが目を覚ますと、2人は質屋の地下室で拘束されていた。すると店にゼッドが到着。彼はメイナードに覆面男を連れてくるように命令する。メイナードは奥の部屋に行き、箱の中に閉じ込められていた覆面男を連れて来る。ゼッドとメイナードは、ブッチを覆面男に見張らせ、マーセルスを奥の部屋に連れていく。ブッチは拘束を自力で解き、覆面男を殴って気絶させる。ブッチはそのまま店を出ていこうとするが、マーセルスを救出することにする。店の中にあった日本刀を手に取り、ブッチは再び地下の奥の部屋に戻る。部屋ではマーセルスがゼッドに犯されており、ブッチはまずメイナードを切り殺す。ゼッドはそれに気づくが、日本刀を持ったブッチを前に動けず、マーセルスがショットガンでゼッドを撃つ。マーセルスはゼッドを拷問する宣言をし、ブッチとの件をチャラにする。ブッチは店を出て、ゼッドのバイクでファビアンを迎えに行く。ブッチはファビアンを乗せ、列車の時間に間に合うようにバイクを走らせるのであった。

 

・ボニーの一件

ビンセントとジュールスはブレットを殺した後、トイレに隠れていた男に撃たれる。しかし奇跡的に弾は全て外れ、2人は男を逆に撃ち殺す。2人はマーヴィンを連れ車を走らせる。ジュールスはこの奇跡を受けて、足を洗うことを宣言する。ビンセントは反対し、マーヴィンに意見を求めようとするが、誤って撃ち殺してしまう。死体を乗せたまま車を走らせる分けにもいかず、2人はジュールスの友人ジミーの家に助けを求める。ジミーは妻が帰ってくるまでに早急に死体を片付けて欲しいと言い、ジュールスはマーセルスに電話し、掃除屋のウルフを呼んでもらう。到着したウルフの指示通り車などを清掃し、2人は車ごと死体を処分する。2人は帰りに朝食を取りにレストランへ向かう。ビンセントがトイレに行っている間、パンプキンとハニーバニーが強盗騒ぎを起こす。パンプキンがジュールスの財布を奪おうとするが、逆に突きつけられジュールスに銃を奪われる。普段ならパンプキンを殺すジュールスだが、引退を考えていた彼は財布の金を渡し、パンプキンとハニーバニーを逃がす。目立ってしまったビンセントとジュールスも店を後にするのであった。

 

感想

タランティーノ監督の2作目の作品。長話、バイオレンス、監督出演など、タランティーノの十八番芸が盛りだくさんで、ファンにはたまらない作品になっていると思います。

今作品は登場人物たちの短編ストーリーがいくつかありますが、時系列はバラバラで、アタッシュケースを奪う⇒レストラン強盗⇒ミアの話⇒ブッチの逃亡劇。おおまかにこういった順になります。この効果で、中盤で死亡するビンセントが後半で登場したときに、こいつ死ぬんだなーと思ったり、逆に時系列的に後半1人で行動するビンセントのせいで、ジュールスが死ぬんじゃないか?とどきどきしながら見ることができます。ただ時系列通りに物語が進んでも、十分面白かった気がします。

また登場人物の会話が作品の大半を占めています。これが基本的には緩急の緩に当たり、何かが起こる急の部分をより際立たせる効果がある。しかしこの会話シーンそのものがかっこよく、特に最後のサミュエル・L・ジャクソンの会話シーンは男前でした。それまでハードボイルドな役柄を演じるイメージがなかったため、ギャップもありかっこよかったです。ジョン・トラボルタの投げキッスも冷静に考えるとダサいのですが、なぜかかっこよく見えてしまいます(笑)。

タランティーノの初監督作品レザボア・ドッグスとの相関性もあり、ウルフがジョーと会話しているシーンがあったり、ジョーの娘が登場したりします。また裏設定でビンセントはブロンドの弟で、ジミーはホワイトの親戚らしいです。ジョーが生きていることから、今作品はレザボアの前の出来事だと思われます。

暴力的な描写がちらほらありますが、レザボアの拷問シーンほど痛々しいシーンはなく、割とマイルドだと思うので、タランティーノ好きもそうでない方も見ることをお勧めします!

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