あらすじ
パーティー帰りの3人が深夜のATMブースに立ち寄ると、外に殺人鬼が出現。彼らはやむなくブース内に立て籠もる。果たして生きて脱出することはできるのか。
ネタばれ
とある一室で何かの図面を引く男。しばらくすると男はフードを被り、出掛けるのであった。
金融機関に勤めるデイヴィットは同僚の女性エミリーに思いを寄せていた。彼女が会社を辞める日、デイヴィットは同僚のコーリーの後押しもあり、クリスマスパーティーで彼女をデートを誘うことに成功する。パーティーの後、デイヴィットはエミリーを車で送り届けようとするが、コーリーは空気読まず無理に自分も送ってもらうことに。先にコーリーの家に車で向かう3人だったが、コーリーの要望でATMに立ち寄ることに。
人気のないATMブースの駐車場に車を止め、コーリーはお金を降ろしに行く。しかしコーリーはお金を降ろせず、デイヴィットをATMに呼び寄せ、代わりにお金を降ろしてもらう。車で待っていたエミリーも2人を待ちきれず、ATMブースに入る。デイヴィットがお金を降ろし、3人がブースを出ようとすると外にフードを被った男を発見する。3人が怪しんでいると、男は近くにいた犬を散歩していた男性を突然襲い殺害する。
3人はブースから出られなくなるが、男は何故かブースには入ろうとしない。3人は車に携帯を置いてきてしまい、助けを呼ぶこともできない。しばらくすると、男はブースの裏に回り暖房を破壊する。
デイヴィットはお金を渡して見逃してもらおうと、男と交渉しようとする。デイヴィットは外に出て男に金を投げ渡し、車に走るが、男もすぐに追いかけて来る。デイヴィットは男に襲われるが、なんとかブースに戻ってくる。しかし車にあった携帯を男に奪われてしまう。
しばらくすると車に乗った警備員がやってくる。彼はATMの異変に気が付くが、男に殺されてしまう。その後、3人はブース内で話していると、突然フードの男が入り込んでくる。デイヴィットとコーリーは二人がかりで男を殺害するが、外にはフードの男が立っている。デイヴィットたちは人違いで入ってきた男を殺してしまったのであった。
耐えきれなくなったコーリーは、一人でブースの外に出ていく。男がいない隙に走って逃げるが、男が張っていたワイヤーに気がつかず転倒する。動けなくなったコーリーは男に刺されてしまう。
しばらくすると、男がブースの裏で作業を始めるが、デイヴィットはコーリーが生きていることに気が付く。男が作業している隙に、デイヴィットとエミリーはコーリーをブース内に連れ戻す。
男は車をブースの入り口に止め、3人を出れなくし、裏側から水を入れ始める。デイヴィットとエミリーは死んだ男のコートにあったライターを使い、天井の警報器を作動させようとする。デイヴィットがエミリーを肩車し、警報器を作動させることに成功するが、デイヴィットが転倒してしまい、エミリーは意識を失う。そこに男が警備員の車でブースに突っ込んでくる。
何故かそれ以上襲ってこない男であったが、デイヴィットはテキーラを使い火炎瓶を作成し、男に投げつける。しかし男と思って投げつけたのは殺された警備員で、男は別の場所に立っていた。男はデイヴィットを襲おうとするが、そこに警察がやってくる。男は逃げ出し、代わりにデイヴィットが捕まってしまう。
警察はATMの防犯カメラを解析するが、男はどこにも映っていない。男がATMに近づかなかったのは、後で自分の存在を知られないようカメラに映らないようにするためであった。男は作業場で次の計画を立てるのであった。
感想
外にいる殺人鬼のせいで、ATMから出られなくなった3人。犯人の目的も分からず、個人的にかなり好きな設定でした。
恐らく犯人の目的は、完全犯罪を実行することだと思います。防犯カメラに男の姿が映ってなかったり、オープニングとラストの丁寧に図面を引く場面から、男が計画的に犯行を行ったいたことを表現したいのだと思います。途中、エミリーが犯人の仲間なのかとも思ったのですが、見事に外れました（笑）。
しかし、犯人が計画的というのは、かなり無理があると思います。ブースに来た3人がたまたま携帯を持ってなかったり、たまたまデイヴィットの車の鍵が壊れていたり、ラッキーな部分が多すぎる気がします。
辻褄を合わせるなら、犯人は防犯カメラに映らないことだけを徹底して、あとはできるところまでやってみよう！みたいな考えだったとかですかね。水責めとか行き当たりばったりのシーンも多かったし、割と適当な犯人だったのかもしれません。
いずれにしろ、犯人が知能犯であるみたいなラストの演出は違和感があります。設定が良かっただけに、もう少し納得のいく落ちが良かったですね。